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マガジン青春譜 |猪瀬 直樹

マガジン青春譜マガジン青春譜
猪瀬 直樹
小学館 刊
発売日 1998-05
価格:¥1,680(税込)




黎明期日本文壇概観 2003-03-19
 明治・大正期、外来文化の流入に伴って日本では多くの作家たちが出現し、新しい思想と新しい文学への関心は日本中で高まりつつあった。孤児同然の身の上の川端康成と、家のために日々身を粉にして働く大宅壮一は、そんな新時代の文壇の様子にじっと目を凝らしていた…。
 本書で猪瀬氏は、主に川端康成と大宅壮一の二人に焦点を合わせ、黎明期にあった日本文壇の姿を描き出している。
 他にも、田山花袋、菊池寛、芥川龍之介、島田清次郎といった作家に次々に焦点を切り替えながら、世間の風潮がどういった作品を生み出し、その揺り返しとして次にどのような作品が求められたのか、ということを明快に示している。膨大な資料に基づき、時代の縦糸と横糸をほぐすように事実の因果関係を明らかにしていくさまは、読んでいて爽快ですらある。
 いつものことながら、猪瀬氏の取材力・構成力・サービス精神には舌を巻く。
 学校の国語便覧では単なる断片にしか見えなかった作家たちの姿が、本書を読むことで一つの時代に息づく人間の姿として見えてくるはずだ。


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この記事は2006/7/21に作成しました。

【猪瀬直樹の経歴】
1946年、長野県生まれ。

1987年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

1996年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。以降、特殊法人等の廃止・民営化に取り組み、2002年、小泉首相より道路関係四公団民営化推進委員会委員に任命される。

政府税制調査会委員、日本ペンクラブ理事・言論表現委員長、東京大学客員教授、テレビ・ラジオ番組のコメンテーターなどで活躍中。


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