二十世紀日本の戦争 |阿川 弘之 /中西 輝政 /福田 和也 /猪瀬 直樹 /秦 郁彦
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二十世紀日本の戦争
阿川 弘之 /中西 輝政 /福田 和也 /猪瀬 直樹 /秦 郁彦
文藝春秋 刊
発売日 2000-07
価格:¥693(税込)
論者の立場は違うとしても、かみ合った議論がされている。 2006-06-17
この種の対談集は、議論がかみ合わないまま、それぞれが、持論を述べておしまいということが多いが、最期まで議論がかみ合っている。
これは、戦争を賛美したり、肯定したりしないまでも、人類の歴史の中で戦争は不可避であり、東京裁判史観のように後から、断罪するような手法をとっていないからだと思う。
日露戦争にいたる原因は、その前の日清戦争も含め、当時のアジアにおける欧米やロシアの侵略と日本に地政学上での対応の必要にあったことを明らかにし、単純に日本がアジアで唯一の先進国として侵略戦争、植民地レースに参加したものではないことを示してくれている。
日本が、もし自制して何もしていなければ、日本は、今のように卑屈な「謝罪外交」「自虐史観」に支配されなかったかもしれないが、「日本」という国が存在しえたかは又、別であろう。
戦争を賛美するものではないが、戦争は歴史の中で不可避であること、その際の対応を後付けの理屈で非難するのではなく、その時点での周辺の情勢との関係で論じるべきだという視点を見事に提供してくれている。この本の視点で、様々な歴史の本を再点検すると面白いと思う。
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この記事は2006/7/21に作成しました。
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